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2012夏:槍ヶ岳 北鎌尾根 - 2012.09.30 Sun

随分、ご無沙汰してしまいました。
今、台風17号の中心が、長野県から群馬県に移ろうとしているようです。
強い風雨が吹き荒れています。本日・明日と北八ヶ岳で予定していた登山ツアーも、やむなく中止。
楽しみにして下さった皆さんには、申し訳ないです。是非、次回、お会いしましょう!

すっかり季節が移ろうとしていますが、この夏の記録をひとつ書いておきたいと思います。
2012年8月15~16日、かながわ山岳ガイド協会の先輩ガイドでもあるNさんと北鎌尾根をご一緒にしました。
当初は2泊3日の予定でしたが、8月14日の天候が優れず八ヶ岳山麓で一日停滞し、一泊二日というハードな行程、しかも大雨。普通なら中止するコンディションでの北鎌尾根は、ぼくにとって、かなり気合が入り、最強のトレーニングとなりました。

P8161820.jpg

2012年8月15日午前5時20分、雨の中、上高地を出発。今日は、水俣乗越を越えて天井沢を歩き、北鎌沢の出合を登って北鎌のコルにて幕営。一時、薄日が差すことはあったものの、蒸し暑い雨の行程でした。最後の北鎌沢からの登りは、翌日の行動分と今夜の食事用の水5Lを新たに背負い、最後の草付きは足元が悪く苦労しました。大雨の中、びしょ濡れの服を着替えたらホッとしました。先輩ガイドNさんと笑いながら、暖かい食事をする元気も湧きました。このまま雨がやまなければ下山、そう決めて、風雨の音を耳にしながら休みました。

P8151785.jpg
(北鎌のコルにて)

2012年8月16日、早朝、ガスが取れて、向かいに大天井岳も見えています。天気が小康状態を保っている間に足を速めます。今日は、上高地まで戻られねばなりません。それだけに、ほとんど立ち止って休むことも無く、北鎌尾根を行く写真は、ほとんどありません。独標に向かう途中、一枚のみ。
P8161799.jpg

ここから先は、ガスに覆われ、ほとんど視界がありません。
途中、社会人山岳会と思われるパーティを2組追い越しました。行程的にスピードを維持しなければなりませんが、ぼく自身、体力がアップしている実感です。標高1300Mほどの八ヶ岳山麓でのランニングや八ヶ岳の縦走の効果が出ていました。リードは、先輩ガイドのNさんですが、Nさんのスピードやテクニックを見ながら、また激を頂きながら、休むことなく岩場を行きました。

大槍の基部についた時には、雨も降り始め、滑りやすくなっていました。
この上に槍の山頂があるのですが、ガスでまったく見えません。
P8161801.jpg

有名なチムニーには雨が流れ込んで川のように流れ、とても滑りやすくなっていました。Nさんは、チムニーを上がりましたが、ぼくはチムニーの右側の岩に手をかけて腕力で体を引きずりあげました。
そしてあとひと踏ん張りで、ポーンと槍の山頂、祠の裏側に到着。
山頂で休憩されていた一般登山道から来られた皆さんに、ずいぶん驚いた顔で迎えて頂きました。
小雨混じりのガスの中、残念ながら、槍ヶ岳山頂から北鎌尾根を見通すことはできませんでしたが。

槍の山頂からの下山は、鎖のある岩場の一般登山道をゆきますが、少々渋滞していました。
P8161826.jpg
槍の穂先への鎖場は、鎖があるから良いものの、もし鎖が無ければ北鎌尾根より難しいかと思います。

翌日の剣岳の仕事で準備を控えるNさんとは、槍ヶ岳山荘で別れ、ぼくは山荘でラーメンを一杯。
雨の中、下山を始めたら、急速にガスが取れ、青空をバックに槍の穂先がくっきりと。
頑張った、ご褒美だと思います。
P8161864.jpg

2日間で上高地から北鎌尾根を経て槍ヶ岳を登り、上高地に戻ってくるのは、なかなかハードでした。
槍平経由で上高地に降りる道は、さすがに足にきて、この日、最終のバスに乗りたかったのですが、上高地についた時には最終バスに間に合いませんでした。
雨と汗にまみれた体を休めたくて、予約もなく飛び込んだ西糸屋山荘さん。
急遽用意頂いたカレーは、本当にうまかった。ありがとうございました。

翌日、八ヶ岳山麓に帰るため、早朝のバスに乗りました。これまでの雨模様が嘘のように、穂高の山々が綺麗でした。
P8172024.jpg

今夏のシーズン、北アルプスは、これが最後になりました。
この後、一か月、北鎌尾根で学んだ経験、先輩ガイドNさん(いつもお世話になっている山岳ガイド庭野さん)から頂いた激を一つ一つ復習しました。
雨の中、北鎌を2日間で歩きとおしたことは、とても良いトレーニングと経験になりました。

その甲斐あって、9月に受験した日本山岳ガイド協会のガイド職域アップ実技試験に合格し、登山ガイドとしてガイディングができることになりました。
正式に登録が完了するまでには、義務講習や手続きがあるため、少し時間がかかりますが、今から気を引き締めて参ります。

山岳ガイド庭野さん、そして山に行くことを許してくれた家族に感謝します。
これからも、経験を積む山行、そしてぼくなりのガイディングをして行きたいと思います。

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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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