topimage

2017-08

八ヶ岳縦走、キレットを越えて - 2011.11.08 Tue

「落葉松は、もう散りましたか?」ぼくが八ヶ岳から帰ってきたと知った年配の方にたずねられました。
R0012080.jpg

2011年11月5日(土)、冬が来る前に八ヶ岳を縦走してきました。

東京での所要を終えて、夜中のうちに八ヶ岳山麓へ。山々が朝焼けで赤く染まっています。昨日までの好天に変わり、深い気圧の谷が近づいています。
午後には天気が崩れ、夕方前には雨が降り始めるはず。その時まで予想では、あと8時間。

今日は、地元の富士見(約1300M)から編笠山(2523M)へと山稜に入った後、青年小屋(約2400M)に降ります。そして権現岳(2715M)に登り返した後、キレット(約2440M)に降り、ルンゼ(溝)を登って赤岳(2899M)を越えて、地蔵尾根から行者小屋(約2300M)に降りるという、大きなアップダウンの続く体力コースです。雨が本降りになる前に、赤岳を越えておきたいのでスピード重視するため小屋泊としました。

編笠山から権現岳までは、沢山の登山家に会いました。
R0012110_gongen.jpg
(高曇りの空を背景に権現岳)

権現名物の梯子以降の稜線は、ぼく一人。
R0012118_hashigo.jpg
(権現名物の梯子方面を振り返る)

キレットに向かう途中、天候が崩れる前の薄日が差す中、旭岳から赤岳、阿弥陀岳、横岳を一望しました。
R0012122.jpg

今年は、年初から公私で、多くの転機がありました。正月に登った阿弥陀岳北稜。今年は、そこから始まり、遠い山にはいけませんでしたが、八ヶ岳は山麓から、山頂から、いつも受け入れてくれました。

左端真中から阿弥陀岳に突き上げる稜線は、今年の3月に登った阿弥陀岳南稜。
その時、振り返ると、権現岳と今たどる道が見えました。
P4030056.jpg
(2011年3月阿弥陀岳南稜を行く。阿弥陀岳山頂まで、もうすぐ。庭野正和さん撮影)

キレットに降りたところで、一気に風が強まり、これから登る赤岳に突き上げるルンゼ(溝)は、急速にガスに埋まってゆきます。
R0012135_2.jpg

振り返ると、ルンゼを随分登ったようです。
R0012140.jpg

でも先はガスの向こうにまだまだ続きます。
R0012141.jpg

天狗尾根と出会うあたりから、体ごと持って行かれそうなほど一気に風が強まり、息もできないくらいです。
視界が悪く、あちこちに踏み跡があるので、誤ったルートに入らないように集中して赤岳山頂へ。いつもは、多くの人たちが写真を撮っていて居場所も無いくらいですが、2899Mを一人占めしました。
R0012152.jpg

小屋締め済みの赤岳展望荘ごしに横岳方面のガスが、一瞬とれました。大同心、小同心は、いつ見ても荘厳です。
R0012182.jpg

地蔵の頭では本降りとなり、慎重に地蔵尾根を下りて、なんとか日没までに行者小屋に入りました。この小屋も今日で店じまいです。

翌朝、11月6日(日)。一日中、視界が悪く、雨が降り続きそうな天気ですが、美濃戸方面から続々と上がって来ます。ザックの背負い方から解説を受ける等、初心者の方が多いように見受けられます。雪が降る前に、山に登りたいんですね。その気持ちはわかりますが、残念ながら、今日は山登りに適した天気ではありません。

ぼくは、北沢沿いのイオンをたっぷり吸いこみながら、ゆっくりと下山しました。
R0012205.jpg

予定した2日間のうち、がっつり歩いたのは一日のみでしたが、無雪期の総括として良い山行となりました。ある程度スピードを維持できたので自信になるとともに、岩場での体の柔軟性をはじめ、改めて課題も確認することもできました。そしてこの山からは、登山としての経験だけでなく、目に見えないパワーをもらっている気がします。
R0012078.jpg
(編笠山に登る途中、西岳の稜線ごしに山麓の落葉松を見る。向こうに木曽の御獄、雪をかぶった北アルプス)

11月とは思えない暖かい日が続きましたが、明日から冬型となり冷え込むようです。黄色く色づいた落葉松の葉は、一気に舞い散ることと思います。
R0012130_face2.jpg

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

朝トレ:高尾山~南高尾山稜 «  | BLOG TOP |  » 消えない傷跡・・・・

最新記事

足跡 ( 2009.11.11 - )

「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

ご連絡はこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリ

八ヶ岳 (31)
Sweden (16)
Russia (1)
Europe (8)
富士見町 (9)
山に想う (49)
北アルプス (15)
中央・南アルプス (11)
奥秩父・奥多摩・丹沢他 (26)
北八ヶ岳 (15)
季節のなかで (115)
ネイチャーゲーム (21)
ファミリー・ハイキング (8)
雪景色 / スノーシュー (31)
高尾山麓他 (10)
自転車 (4)
海 (2)
カメラ (0)
未分類 (134)
山たまの里 (30)
企業登山 (2)

最新コメント

ともだちのページ


山の店「デナリ」

ペンション・ノースビレッジ

月別アーカイブ

最新トラックバック

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる