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2017-08

梅雨の晴れ間 _ 編笠のお膝元 - 2011.07.05 Tue

「八ヶ岳は、麓から頂上まで厖大な森林に包まれた鈍頂の西岳の円錐を中心にして、右に権現岳と編笠山、左に阿弥陀岳と赤岳が、一つひとつ特徴のある峰頭をそびやかせて天に接していた。」
(北八ツ彷徨 山口耀久 平凡社)

2011年7月3日(日)。打合せのため、日帰りで「山たまの里」に向かいました。

朝9時半からの打合せですが、せっかくお山に向かうなら、それまでに活動しようと到着したのは午前5時すぎ。
本当は、もう1時間早く到着する予定でしたが、疲れが溜まった今日は、これが精一杯。

移動を考えると、打合せまで、あと3時間半。すでに日は登り、カッコウの声が響きます。
「山たまの里」は、八ヶ岳のすぐ麓にあります。
その中でも、お膝元と言えるのは、編笠山です。
「よし!3時間半で、登って降りてこられるところまで編笠を目指そう。」
富士見高原の駐車場に向かい、一年ぶりに、編笠山登山道に入りました。
編笠山に登って降りてくるなら、コースタイムで登り4時間15分、下山3時間、合計で7時間以上は必要となります。今日は、どこまで行けるでしょうか。

前回山に入ったのは、ちょうど一カ月前。テントを担いで、赤岳につきあげるバリエーションルートの天狗尾根を登り、権現岳へと縦走して以来です。
この数週間、都会で、とても忙しくしていました。風邪をこじらせ、それを押して、仕事をしていました。
ごく普通の登山道を歩きながら、「山歩きって、こんなにしんどかったかな・・・」と思います。
胸の奥で、ガラガラと痰が絡む音がして、咳込み、苦しいです。
昨日、夕立が降ったようで湿った森は、うっすらと差す日差しを受けて、とても蒸し暑くなってきました。
シャツから、汗がポタポタと、したたり落ちて行きます。

時折り休みながら、歩き始めて、約2時間。体が、だんだんと良く動くようになってきました。
かつて、家族から山歩きを禁止!!されていたぼくに、雪の北八ツを案内して下さった甲斐小泉のペアハットさん。その時、おっしゃっていたことを思い出します。
「山を歩きながら、たくさん酸素をすいましょう。体調が良くなりますよ。」
本当にそうです。登山は、とても良い有酸素運動です。しかも、空気は森の香りで一杯です。

出発してから、約2時間15分。森林限界を超えました。
振り向くと、麓は層雲と呼ぶのでしょうか、ガスで隠れています。
R0011091.jpg

そして、2523Mの頂上まで、あと数十メートルの位置で、2時間半が経過し、午前8時が近づきました。
あと10分程あれば山頂に行けますが、山頂に行ってしまうと、ここまでの往復で少なくとも20分を要します。
残念ですが、ここで時間切れ。ここから、1時間を目途に下山しなければなりません。
また、改めて来ますね!
R0011089.jpg
(編笠の山頂方面は、ガスがかかって視界がなさそうです)

下りは、かなり走って、何とか1時間15分で下山。
途中こんな樹林帯を通ります。いい雰囲気でしょ。
R0011092.jpg
(湿気でカメラのレンズが曇り、すこし白んだ写真になってます)

体調が戻れば、4時間以内に、編笠山山頂を往復できそうです。
汗びっしょりですが、なんと、心地よいこと。激しかった咳も、収まったように感じます。
山歩きは、体の中を綺麗にしてくれるような実感です。
さて、休む間もなく、急いで打合せに向かいました。
R0011099.jpg
(登山道入り口に咲くニッコウキスゲ)

今日は、曇りのち雨の予報でしたが、だんだんと天気が回復してきました。
編笠山のお膝元にある「山たまの里」にも、初夏の眩しさがありました。
たくさんの命が活動しています。
生き物達の様子をご紹介します。

田んぼでは、鴨が仲良くお食事中。
IMGP2091.jpg

田んぼから上がってきたのかな。綺麗な色のアマガエル。
flog_0704.jpg

裏手の川から飛んできたのかな。糸のようなトンボ。
IMGP2120.jpg

こんな自然一杯の「山たまの里」です。
この辺りには、山歩きのコースが沢山あります。
八ヶ岳の主峰 赤岳、阿弥陀岳に向かう登山道、もっと近くには編笠山や権現岳に向かう道。
登山というより、もっとお手軽で、森の自然一杯のハイキングコースも、おまかせあれ!

もう少し落ち着いたら、この「山たまの里」を起点に、身近な自然散策の様子も、ご紹介したいと思います!
自然の中で過ごすと、きっとリフレッシュできると思います。
そして、都会に住むファミリーにこそ、この野山を歩いて欲しいなあ、と思います。

さあ、今日のところは、名残おしいけど、東京に帰らなくちゃ。
短い滞在でしたが、山から元気を一杯もらいました!

帰路につく前に、少し歩いてお散歩。山を臨む角度を変えてみました。
八ヶ岳のガスが取れて、その姿が見えてきました。夏山の季節は、もう、そこまで来てます!
yatsu_back_0704.jpg
(ぼくの大好きな山たまの里の風景です。この角度の八ヶ岳、冒頭の山口耀久さんの文章にある八ヶ岳に近いと思います)

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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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