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阿弥陀岳南稜 - 2011.04.09 Sat

2011年4月2~3日、八ヶ岳の阿弥陀岳南稜を登りました。

この雪中テント泊バリエーションルートは、重いザックを背負った長いルート。
ぼくにとってタフなものになりました。
しかし、男ばかり4人のチームから学ぶことは、とても多く、また楽しい山行になりました。
早いもので一週間前になってしまいますが、このチームの力を振り返ってみたいと思います。

4月1日(金)
この週は、慌ただしくあまり眠れませんでした。
明日から山行という日。とにかく荷物を車に放り込んで、原村の馴染みの宿に飛びこむことにしました。
この宿からすぐ近くの舟山十字路から山に入りますから、朝早く起きてパッキングをすれば済みますから。
なんとか日付が変わる前に、星降る原村に到着することが出来ました。

4月2日(土)
良い天気です。
パッキングを試みますが、クライミング向きのOSPREY VARIANT 50Lは、ぼくの荷物だけで既にパンパンです。
この後、テント・食料・ロープ等、共通の荷を4人で分けあったのですが、ぼくのザックは、4人の中で一番小さくて、50Mロープとテント・ポールを担当するに留まりました。

舟山十字路を歩きだしのは、午前10時頃。
今日のリーダーは、山岳ガイド庭野正和さん
そして、ヨーロッパアルプス、日本アルプスのバリーション等、高い山を得意とするKさん(先頭)。
そして、社会人山岳会に所属し、今回も85L!のザックを背負うHさん(先頭から2番目)。
R0010262.jpg

今日のテント場目指して、ひたすら登ります。
目の前に、明日登る阿弥陀岳南稜の核心部が見えて来ました。
(正面の山が阿弥陀岳。その右側の稜線が南稜の核心部。)
R0010269.jpg

今日のテント場は、阿弥陀岳を正面に臨むロケーションです!
テントを張った後は、明日に備えて、庭野さんのロープワーク講座。
夜は、庭野さん特製の野菜炒めやカレーを頂きながら、皆さん持参のお酒を頂きました。
え!あんな重い荷物に加えて、さらにお酒を持ってきていたんですね。驚きました。
R0010274.jpg

4月3日(日)
今日は、いよいよ阿弥陀岳南稜の核心に臨みます。
R0010298.jpg
(リーダーの山岳ガイド 庭野正和さん)

無名峰を越えて行きますが、核心までが、随分長く感じました。
疲れがたまっているようです。

森林限界を超えてゆきます。
R0010299.jpg
(庭野さん)

P3に向かうトラバースでロープを出しました。
足場が狭いところもあり、またフカフカ雪に、アイゼンを蹴り込み、ピッケルを差し込みながら進みます。
全行程で、ぼくは、ここが一番神経を使いました。

そして、P3のガリー。
とにかくアイゼンの前爪を蹴り込んで、ひたすら登るしかありません。
2つのパーティに分かれ、ぼくは庭野さんとパーティを組ませてもらいました。
かなり疲れていたので、リードは庭野さんにお願いしました。
R0010302_P3.jpg
(リードの庭野さん)

ヨーロッパ・アルプス仕込みのKさん、山岳会のHさんは、もうパワフルです。
2人でパーティを組み、リードを交代しながら登ってきました。
R0010308.jpg
(P3ガリーを登ってきたKさん。後ろに辿ってきた南稜が見えます)

あとはP4を巻くはずでしたが、トラバースの雪がすごく悪かったです。
庭野さんの判断で、P4の岩場を登ってゆきました。もろい岩でした。

そして頂上直下。あとひと息で頂上です。
R0010320.jpg

お疲れさまでした!阿弥陀岳の頂上です。
1月3日にも北稜を辿って来ましたが、今日の雪は多いです。頂上の標識は、全て埋まっていました。
R0010322.jpg
(赤岳をバックに。左:庭野さん、右:ぼく)

ここから、御小屋尾根を下りました。
最初は、初めての本格登山で辿った阿弥陀岳北西稜に続くリッジを行きます。
その後も、かなりの下り急勾配。
ぼくは、かなりバテバテでしたが、KさんとHさんは、スタスタ降りて行きました。
R0010325.jpg
(北西稜方面へ。下ったところのナイフリッジを、北西稜を辿ったクライマーがやってきます)

疲れた足腰に、下りの道のりは、正直、こたえました。
ごく普通の下りの雪道になってからが、ながーく感じました。
あそこを曲がれば、車を置いた場所かな。なんどもそう思いました。

最後は、傾き始めた陽の中を4人揃って歩きました。
R0010337.jpg
(舟山十字路のゲート手前。いよいよゴールです。)

そして午後2時半。無事、スタート地点に到着。
みんなで、原村の樅の湯につかってリラックス。

今回は、男4人のチームで行動したことで、皆さんの体力も分かって勉強になりました。
それだけでは、ありません。
皆さんの山での経験を、たっぷりと教えて頂くことが出来ました。
実地で得られた知恵や経験は、とても実践的で貴重です。
教えて頂いてばかりでしたが、ほんとにありがとうございました。

解散後、ぼくは松本の親戚宅で過ごしていた家族を富士見駅まで迎えに行きました。
小さな駅から見た阿弥陀岳は、夕陽に映えて、ピンクに染まっていました。
到着した家族に「あそこにいたんだよ」と指差した時、「綺麗ね」と答えてくれました。
家族が山にこんな反応を返してくれたのは、初めてだったと思います。
家族の顔を見て、疲れと緊張が、すーっと溶けて行くようです。
ほっこりと、嬉しい気持ちを抱えて、宿にむけて車を走らせました。
0403_Fujimi.jpg
(JR中央線 富士見駅より八ヶ岳を臨む。左の雪山が阿弥陀岳。携帯電話で撮影)

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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
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