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初冬の雪山讃歌!木曽駒・宝剣岳 - 2010.12.23 Thu

今年また 冬めぐり来て
たたなわる かの山々よ
雪ぞ光らむ
(初冬 加藤泰三 「霧の山稜」より)

2010年12月19日、
各地のスキー場からは、雪不足の声が聞こえてくる頃、
中央アルプスの木曽駒ケ岳・宝剣岳に行ってきました。

リーダーは、鶏冠山・国師ケ岳でのトレーニング山行に続き、山岳ガイド庭野正和さん。
今回の山行、夏のヨーロッパアルプスに続き、ケニアの4000M級の山でクライミングに挑戦する
AYAさんの渡航前練習だったのですが、ぼくも混ぜて頂きました。

ぼく自身は若い頃、冬もプールや海で過ごしていたので、雪山に慣れてゆくのは必須の課題。
確実なアイゼン、ピッケルワークを、練習するのが今日のテーマです。

AM9時、一番のロープウェイで一気に標高2612Mの千畳敷駅に上がります。思ったより沢山の登山客と一緒です。皆さん、木曽駒に向かわれるようです。

AM9:30、氷河が削った千畳敷カールを見上げながら、3人で歩き始めました。
すいこまれそうな濃いブルーの空に、白く尖った宝剣岳が映えます!
PC190216.jpg
(中央より少し左:宝剣岳)

アプローチが短い分、いきなりこの勾配。
ぼくは、小一時間歩かないとエンジンがかからないので、息が上がります。
PC190220.jpg

見下ろすと、ヨーロッパ・アルプスのよう(・・・らしいです)。
PC190011.jpg
(オレンジ:ぼく、黄色:AYAさん。庭野さん撮影)

この勾配を登り切ると、乗越浄土。
左目前に宝剣岳。かなりカッコ良いシルエットです!
宝剣岳をバックにする庭野さんとAYAさん。
カメラを向けても反応が無いので、「ちょっと~、元気出してくださいよ~」とリクエスト。
「元気ってもねぇ・・」と言いながら、ハイ、ポーズ!
なかなか、いい感じじゃないですか!
PC190222.jpg
(左黄色:AYAさん、右ダークオレンジ:庭野さん)

ここまで来れば、木曽駒ケ岳山頂まで雪上散歩です・・・が、風が強く、かなり寒いです。
PC190229.jpg
(AYAさん、バラクラバ装着)

もうハードシェルのフードをかぶらずには、いられません。
PC190018.jpg
(庭野さん撮影)

木曽駒ケ岳の頂上まで、あと少し。
PC190019.jpg
(庭野さん撮影)

振り返れば、宝剣。木曽駒に登ったら、折り返して、あそこを目指します。
宝剣岳山頂の向こうに続く雪の稜線は、アドレナリン無しでは見られません。
PC190225.jpg

ここまで来れば、目の前には、紺碧の空のみ。
PC190231.jpg

木曽駒ケ岳山頂(2956M)。360度の展望は、爽快そのものでした!

庭野さん。いつもより2倍はカッコ良いです。冬服のマジック?いえ、確かな技術に裏打ちされます。
PC190238.jpg

ぼく。「後ろ姿は、山岳雑誌のモデル並み」と微妙な評価(笑)。頑張って、練習します!
PC190029.jpg
(庭野さん撮影)

さて、木曽駒ケ岳を降りて、宝剣岳をめざします。
PC190249.jpg

実は、積雪期の宝剣岳を目指すのは、初めてではありません。
今年の3月に候補に挙がったのですが、虫の知らせがあったのか、家内の強い反対により他の場所に変更しました。
実はその宝剣に行くはずだった日、ここで大きな事故があったという因縁もあり、足が遠のいていました。
今回は、まだ雪も多くなくて、鎖も出ているので練習に良いでしょうということで、行ってみます。

いきなり北側の壁は寒く、雪が凍っています。
アイゼンの前爪とピッケルのピックを突き立てて、登ります。
PC190253.jpg
(庭野さんの動きを見て、勉強します。確実で小気味よい動きで、庭野さんが大きくみえます。)

山頂下の鎖場をリードする庭野さん。
PC190018_traverse.jpg

ぼくたちも、続きます。

そして、宝剣岳の山頂(2931M)へ。狭い山頂です。
体感でマイナス20度くらいでしょうか。寒くて、ろれつが回りませんでした。
PC190261.jpg

そして、振り返れば、空木岳方面のこの絶景!来て良かった!スカーッとして、生きてるって感じます。
PC190263.jpg

でも、下山も気が抜けません。岩場と凍った雪のミックスです。まず、ぼくから降ります。
しっかり降りないと、滑ったらこの下は・・・・。いや、絶対に降りきるんです。
PC190034_down.jpg
(庭野さん撮影)

ちょっと落ち着いたところで、宝剣岳山頂をバックに記念撮影です。
PC190036.jpg
(庭野さん撮影)

で・・・、まだまだ下山は続くのですが、極楽平が近づくと、雪のお散歩コースでリラックス!
PC190268.jpg

極楽平から千畳敷のロープウェイ駅までは、パウダースノーと凍った雪面の斜面を下ります。
途中で、滑落停止訓練をお願いしました。

以下、遊んでるんじゃないんです。
左:アイゼンをはずした足裏とピッケルの石突きでバランスを取りながら滑り降りるグリセードのぼく。
右:そしてグリセードに失敗して滑った!という想定で、滑落停止するAYAさん。
PC190039.jpg
(庭野さん撮影)

何回も何回も繰り返しました。
「でもね、滑落しない確実なアイゼンワークが何より大切ですからね!」と庭野さん。

途中から、AYAさんはシリセード、ぼくはグリセードで降りて来ました。
滑り下りるのも、ちょっと楽しかったりしました。 もちろん!アイゼンワーク、もっと練習します!
PC190040.jpg
(極楽平からの斜面を見上げて。庭野さん撮影)

千畳敷ロープウェイ駅に帰ってきたのは、午後2時半頃でした。
宝剣岳から歩いてきた稜線を見上げると、冬至が近い初冬の日が、もう夕刻を告げているようでした。
PC190274.jpg

最高の天気に恵まれて、楽しく充実した雪訓となりました。
そして、これからの課題もしっかり分かりました。練習します!
庭野さん、AYAさん、どうもありがとうございました!

PC190014.jpg
(宝剣岳をバックに、ぼく。庭野さん撮影)

■追伸
今日のおみやげ。
ももちゃんに、ハイジの飴ちゃん。AYAさんが、見つけてくれました。
IMGP1362_haidi.jpg

駒ケ根名物ソースかつ丼のお店の店頭で買ったリンゴ。
新鮮で、家族に大好評でした。
IMGP1361_apple.jpg

そして、ぼくはギックリ腰。登山前に車からザックを下ろそうとして痛めました。行動中、なんとか持って良かったです。今は、針を打ちつつ、回復を目指しています。

● COMMENT ●

木曽駒大好きです!

ボクも二回登ったことのある大好きな山です(o^-')b !
山雑誌のような山行レポートを堪能させてもらいました!
モデルもカッコいいですよ!
でもホント絶景ですよね(^o^)/
アドレナリン大放出ですわ(笑)
う~ん…装備も技術も何もないボクなので登るのは不可能ですが、その絶景!是非見てみたいものですo(^o^)o
どうなんですか?千畳敷カールお散歩くらいなら初心者でも行けるんでしょうか?

いやぁ、いい雪山でした

コージーさん
お返事、遅くなりました。

賛否両論ありますが、いやぁ、文明の利器、ロープウェイって便利ですね。
千畳敷まで、7分であがっちゃいますからねぇ。

雪の千畳敷カールですが、コンディションによるでしょうね。
ぼくたちは、練習も兼ねて、一部アイゼン無で歩きましたが、
ロープウェイ駅周辺のお散歩であっても、アイゼンやスノーシューは付けた方がいいと思います。

もっとも、歩きまわらなくても、ロープウェイ駅のドアをあけたら、
ドーンと宝剣岳と澄んだ青空が目の前ですから、それもまたスカーッとするかな、と思います。
実際、ぼくたちが登山にいった日も、平服で雪の千畳敷カールを見に来たカップルがいましたよ。
X'mas前の素敵なデートだなあ、と思いました。

今年も、残り少なくなりました。
今年一年、山のたまてばこを応援頂いて、本当にありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします!


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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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