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2017-08

リハビリ山歩き _ 丹沢 青空の表尾根~大倉尾根 - 2010.11.05 Fri

ここのところ、体調を崩してしまいました。
仕事をお休みしようとして、バタバタと段取りをつけていた疲れがでたようです。
風邪をこじらせて気管支炎。
床に伏せっていると、南アルプスで鍛えた脚も細くなりました。

本当は、11月4~5日の予定で、お世話になっている山岳ガイドさんから、旅行代理店主宰の山小屋泊で自炊するツアーに、サブ・ガイドとして同行しませんか?と、お声掛けを頂き、すごく楽しみにしてたんです。
こんな体調では・・・とお休みさせて頂きましたが、ほんと残念でした。

昨日、起きだしてみたら、少しフラつき、すぐに疲れますが、大分快方。
11月5日は、とても良い天気のようなので、朝起きて体調が許せば、日帰りでリハビリ山歩きに行きたいと思っていました。

11月5日、午前5時。明け方、咳で苦しみましたが、元気はありそう。
今日は、処方してもらった抗生剤と咳止めを飲んで、丹沢に行くことにしました。

丹沢は この夏、山岳ガイド 庭野正和さんにお願いして西丹沢で沢登りを教えて頂いたのが初めて。
   マスキ嵐沢の沢登りは、こちら
最寄りに、高尾・奥多摩、足を延ばせば小淵沢、松本に通ずるJRの路線があるので、なかなか足が向きませんでした。

病み上がりの丹沢初心者ですので、ガイドブックの冒頭に乗っている丹沢表尾根を登り、大倉尾根で降りるルートを、の~んびり歩いてみることにしました。
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(大倉尾根より、表尾根をのぞむ)

小田急線 秦野駅についたのは、午前7時50分。8時15分に、ヤビツ峠行きのバスがあります・・・・。
と思ったら、バス停には、なんと、平日なのに、ものすごい行列です!
バスの行列に並ぶのは、圧倒的に、定年を迎えられた歳の男性の先輩方。

バスは、臨時便が出されて、そちらに乗って座ってヤビツ峠まで。
バスの中では、年金生活の確定申告の注意点を解説し、また「今日は、部下に仕事しとけ!と言っておいたよ。」と言いながら涸沢で紅葉を見た話を声高にされる英字新聞をもった初老の方達。
バリエーションルートのアルパインクライミングでは、猛烈に元気!なクライマーな女性の先輩方とご一緒することがありますが、まったく雰囲気が違うので、戸惑います。

ヤビツ峠では、晴天の中、みなさん、それぞれのコースに散ってゆきました。
今日は、ゆっくりと、先輩方の息づかいが感じられるくらいの距離で歩き、ガイドのペース練習もしてみたいな、と思い、色づいた葉を見上げ、鳥の声を聞きながら、一番後ろを歩き始めました。

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みなさん、グループでとってもゆっくり歩かれるようで、AM9時30分、林道から登山道に入るまでに、追い越してしまいました。
そんな中、SPORTIVAのTRANGOという岩稜装備の靴を履き、とてもスムーズで綺麗に歩く方が前を行かれます。
バスでも、静かに車窓を眺めておられた方です。
ぼくは、距離を置いて、その方の後を歩いていたかったのですが、登りで道を譲って頂きました。
きっと、後ほど、ご一緒すると思います。

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樹林帯の登りは、日差しが暖かく、長袖のPatagonia Capline2一枚で汗がしたたるくらいです。
二ノ塔につくと、富士山が綺麗にのぞめます。
今日は、色んな角度で富士山を見ましたが、この時が、一番くっきりと見えました。
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ひと登りして、三ノ塔へ。
先ほどのSportivaを履かれた先輩も到着。
「良い天気になりましたね!」と声をかけたら、「ええ、四国から来た甲斐がありました」とのこと。
丹沢は、30年ぶりとのことです。
やはり、立山など高山を歩かれているようで、納得の装備と身のこなしです。
ご挨拶をして、先に塔ノ岳を目指しました。
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(眼下に、烏尾山荘が見えます。そこから右に伸びる尾根を辿ります)

ガイドブックでは、行者ケ岳付近に、危険マークがついて「クサリ通行注意」と書いてあります。
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(登山道脇に、岩が出て来ました。ここから先が岩場になるのかな・・・)

どんな難所なんだろう・・・と思いながら、足を進めると、何箇所か、3~5メートルほどの鎖がありました。
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(何箇所かの鎖は、すべて整備されていて、細身で長さも短く、サビの無い新しいものでした)

間もなく、尾根歩きに戻りました。あれ、行者ケ岳、もう、すぎちゃった??
あっさり終わっちゃいましたが、多くの方が訪れるこのルートでは、とくに足場が悪い時、鎖が役に立つはずです。これからのシーズン、霜や雪が付いたり、凍ったりする時には、ありがたいですね。
個人的には、三ノ塔から烏尾山に向かう下りの鎖場あたりの方が、ガレていて悪かったと思います。

振り返れば、三ノ塔から、烏尾山、行者ケ岳を越えて来た尾根筋が伸びています。
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こんなに好天でしたが、新大日を超えて、塔ノ岳に向かう頃、空が暗くなり寒くなってきました。
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(塔ノ岳。尊仏山荘が見えますが、空が暗いです)

PM12時30分、塔ノ岳到着。
PB050441.jpg

日差しはなく、風が強くて、寒いです。
行動食を食べて、早々に出発することにしました。
が・・・、いかん、咳が出始めました。
すぐに日差しが戻るでしょ、と思ったのですが、汗でぬれたシャツと薄手のシェルでは、思いのほか冷えたみたい。息が白いです。
下山の前、小屋の陰で乾いた服に着替えてから、出発することにしました。
PB050442.jpg

秋の午後の日差しが戻ってきました。
あー、お腹へった。
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右へ行けば、鍋割山荘で、あたたかい鍋焼きうどんが食べられるなぁ。行っちゃおうかなぁ。
でも、秋の日はつるべ落とし。鍋割山から下りたバス停の時間も調べていないので、予定通り、大倉から下山します。

大倉尾根は、通称、バカ尾根と言うそうです。なんで、バカなのかは知りません。
植生保護のため、延々と階段が続く尾根の下りです。

花立山荘付近。
向こうに相模湾が広がり、真鶴岬が、そして遠くに大島が見える最高の眺望でした。
山あり、海あり。神奈川って、自然が豊かですね。
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ときには、ヒノキの香りを楽しみながら、また、こんな のどかなトレールもあります。
秋の木洩れ日を受けながら、まだ青いもみじのトンネルを通ります。
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ふと、「ぼくは、この山に受け入れてもらえますか?」と声に出してみました。
そっとヒノキの枝が揺れ始めて、心地よい香りが漂って、さわやかな風に包まれました。ありがとうございます。
きっと、また丹沢を訪れようと思います。

尾根筋をたどり大倉高原山の家。おいしい水を頂きました。
料金の20円は、水質検査に使われるそうです。これからも、おいしい水が出ますように。
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ガレ場の急坂で、手を後ろに組み、ひとり、一歩一歩、確実に降りて行かれる男性の先輩。
その背中、経験がにじみ出ていて、とても素敵でした。
歳を重ねた時、ぼくも、あんな風に歩いていられるかな。
やがて、道を譲って頂きましたが、とても温かな笑顔の方でした。

下りにも、だいぶ飽きた頃。
大倉の里にでました。
まだ、PM3時ですが、日差しは夕方の色です。
「静かな、静かな、里の秋」
PB050474.jpg

大倉のバス停は、秦野ビジターセンター横にありました。
ここには、山岳スポーツセンターがあります。さすが、登山基地ですね。
そのうち、ぼくも山岳の研修を受けにきてみたいです。
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大倉からPM3時22分発のバスに乗り、渋沢から電車に乗り換えて帰宅したのが、PM5時過ぎ。
丹沢に行くと、お手軽コースでも、一日がかりですね。

それでも、好天の中、楽しい山歩きでした。
岩稜や岩壁をゆく時のような緊張感はなく、山や木々との対話を楽しむような一日でした。
いいものですね、こういう山歩き。
やはり脚力、バランス感、股関節の柔軟性が落ちていて、少しヒザに痛みを感じますが、体調回復を実感できました。
そして、伸びやかな尾根を持つ丹沢が、好きになりました。

ぼくも、やがて(間もなく?)、初老と言われる歳になってゆきます。
そこに至るまでには、これまた山あり谷ありの社会人生活だと思いますが、ぼくが「初老」になった時、山とどんな関わりを持っているかな、と思いました。
高い山に登れているかな。自然に親しみたいゲストをご案内できているかな。
まだまだわかりませんが、いつまでも、気負わず歩ける山を見つけたような気がします。

神奈川に山岳ガイドの籍を置く庭野さんから、「こんどは、もっとディープな丹沢を縦走しましょう!」と、さっそくお誘いを頂きました。ルートファインディング、読図、ツエルト泊など、山のトレーニングをお願いしようと思っています!

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(二ノ塔にて)

【追伸】
今日の脚と足のツールです。
PB050462.jpg

Montura Vertigo Light Pants、そして Sportiva Trango Hikeです。

ぼくは、PatagoniaのSimple Guide Pantsのファンです。
シルエットもスマートですし、雨を弾く加工の効果もあって便利なのですが、2010年モデルは、裾が広め。
バリエーションルートで細いリッジを行く時や、クライミングでは、裾がバタついて気になることがあります。
そこで、ぼくの周りの方が使っているMonturaのパンツを試してみました。
シルエットは、ジャージのズボンみたいですが、スッキリしたシルエットで、たしかに足上げも楽。とても快適に歩けます。
厚めのアンダーを工夫して、これからのシーズンも履いてみたいと思います。

ぼくが一番良く使う靴は、Five Tenの Camp Fourというアプローチシューズです。
ソールが、クライミングシューズと同じ素材なので、とてもグリップが良いですが、残念ながら、ゴアテクスが入っていません。奥多摩で雨に降られた時、雨水が滲みてきて、うーんと思ったこともあります。
雨が降りそうな時、そしてこれからのシーズン、関東近郊の山に、うっすら雪がついた時に履ける靴として、岩稜で定評のあるSportiva Trangoのハイキング版を試してみました。
高山では、SCARPA Trioletを使っていますので、同じくSCARPAのZerogravityというハイキングシューズも試してみましたが、こちらは、ぼくの山歩きにはちょっと柔らかすぎる感じでした。
Trango HIKEのソールは、そこそこ硬いのですが、アッパーは柔らかく、気軽に履ける感じで好調です。

今回の装備でも、四谷の「山の店 デナリ」でアドバイスを頂きました。ありがとうございます。
山の店デナリは、こちら

● COMMENT ●

やっぱいいなぁ~!

丹沢、とてもキレイな景色でいいですね~(^^)d
も~り~さんのブログの高尾山の山行に、いつもいいなぁ~と思ってたんですが、この丹沢のお話は僕はとっても好きです!
って言うか、も~り~さんの単独山行のお話にいつも素敵だなぁ~と感じてます!
素敵なオジサンになって下さいね~!(^o^;)(笑)

いいオジサンのなり方

コージーさん
まいどです!

素敵なオジサンになりたいですね~。
どんなオジサンが素敵でしょうね~。

ぼくは、アウトドアで最高の笑顔でいられるオジサンになりたいです!
そして、そういうオジイサンになりたいです。
まだまだ・・・、です。
がんばります!

いやいや~!

も~り~さんは僕から見たら十分素敵なオジサンですよ(^o^)b
オジサンなんて言ったら怒られるかな!?(^o^;)
でもホント、オジサンに限らず、僕も笑顔の素敵な人にはスゴく憧れます!
そういう笑顔が似合う先輩でいてくださいねo(^o^)o


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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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