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2017-08

新緑の抹茶ラテ(その2)-表妙義山行 - 2010.05.16 Sun

5月13日、昨日に続いて妙義縦走。
今日は、表妙義です。
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(このゴジラの背中を辿ってゆきます)

12日の裏妙義の後、いつもお世話になっている清里のペンション・まんてん星に泊まりました。
昨日からの寒気が残って、冬のようです。
まんてん星から、富士山を、ドーンと拝みます。
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まんてん星前の広々とした草原です。
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夏の「山のたまてばこ」では、この草原で、子供たちとのテント泊も検討中です。

さて、今日のメンバーは、昨日の裏妙義をご一緒した来月に剣岳を狙うKさん・Fさん、そして横川駅で合流したIさんMさんです。
Iさん、Mさんともに、成田ツアーの常連さんで、相当の山のベテランです。
Iさんは、剣岳だけで3度の登頂経験があり、Mさんは、この夏、北アルプスのジャンダルム縦走に挑みます。
ぼくは、北アルプス方面の山行は、なかなか家族の同意を取れないものの、いつでも行けるように鍛えておきたいところ。今回2日に及ぶ妙義縦走は、とても良い機会です。

今日のリーダーも、もちろん、山岳ガイドの成田賢二さんです。

表妙義は、眺めも良いですが、チャレンジしがいのある岩山が続きます。
写真たっぷりで、ご紹介しますね。

上信越道の松井妙義IC近くの妙義神社に車をデポし、午前9時、白雲山登山口より入ります。
表妙義は、鎖場が続きますが、どうです、この新緑!!
みんなで、生き生きと登ってゆきます!
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おおっ、なんだこれは!
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高速道路から、山に小さく見える「大」の字の正体です。

妙義は、修験道の山。
この「大」は、修験道の信仰対象である大日如来の「大」、妙義大権現の「大」と言われているそうです。

これから登る山を見上げます。
いや~、緑が綺麗ですね。
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間もなく、奥の院に到着。
洞窟の中に、石仏が祭られています。
成田隊の安全を、みんなで祈願しました。

その洞窟がある岩山の上まで登ります。
なかなか長い鎖場で、表妙義、最初の洗礼、というところでしょうか。
この鎖を登ったところに、下の洞窟の石仏の御顔を、ほんわり照らす穴が開いているんです。
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(昨日からご一緒しているKさんが登ります)

表妙義は、ゴジラの背中のような尾根を、そのまま貫くことはできません。
攀じ登ったり、岩尾根を巻いたり、複雑なルートです。
それだけに、時折り、ハッとする眺望が開けます。
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(左から成田さん、Iさん、前Fさん、後Mさん、Kさん)

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(左前方に浅間山)

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(空に浮かぶ成田さん)


今日の道のりは長いです。
相馬岳まで、急ぎます。
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(ベテランのIさん。さすが、確実なルートファインディングです。)

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(ジャンダルムを狙うMさん、とてもスムーズな登りです)

途中で見た白い若葉。
赤い花が綺麗です。何の花だか、ご存知ですか?
なんと、カエデなんです。初めて見ました!
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表妙義最高点の相馬岳で昼食です。
地図を見ながら。まだまだ、ゴジラ背中の縦走は続きます。
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さて、核心の「鷹戻し」が近づきました。
急峻すぎて、鷹も戻ったという言われのあるほどで、梯子と鎖で合計50メートルの登りです。
今回は、手がかりの鎖があるので、ぼくはビレイ(確保)無しで、登りました。
3月29日、成田さんに越沢バットレスで、岩登りのトレーニングをして頂きましたが、あの経験が無ければ、ぼくも戸惑ったと思います。
一つ一つの経験が、地道に積み重なっていることを感じました。
自分で登るしかない。でも自分の練習が、成果として必ず現れる時が来る。これが登山なんですね。
3月の越沢バットレスの様子は、こちら

ちょっと余裕が無くて、鷹戻しの写真を撮ってませんでした。残念。。

鷹戻しの中間地点、鎖から梯子に変わるテラスより見た浅間山。
左側の断崖が、鷹戻しが、さらに上へと続くことを物語ります。
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かなり風が強いですが、その断崖の斜面には、コイワサクラが可憐に咲いていました。
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そして、メンバー全員、無事この岩場を登り切りました!
リーダーの成田さん、お疲れさまでした。

さて、登ったら、降りるんですね。
今回の表妙義では、成田さんから、色んな降り方を指導して頂きました。
鷹戻しを登った直後は、クライムダウン。
ザイル確保はありますが、登ったのと同じように、自分で足場を見つけながら降りて行きます。
降りるのは、登るより難しいです。
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(丁寧に、かつスムーズに足場を見つけながら降りるMさん)

降りること自体もそうですが、ザイルで確保するために、成田さんが、何を支点に使われるか、どのように支点をセットされるか等、勉強になることが、一杯です!

次の凹型の岩場(チムニー)では、鎖もありますが、懸垂下降。
昨日、裏妙義の丁須の頭でもやりました。ザイルのセッティングは難しいですが、降りる立場からすると、体重を腰のハーネスで受け止めるので、腕への負担が少なくて、楽に降りられます。
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今度は、鎖を伝った垂直な下降です。
お姉さま方はザイルでの確保を受けつつ、足場もありますが、ある程度腕力で体を支えるしかありません。
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ここは昨年の秋、装備がきちんとしておらず墜落していた人を、通りがかった成田パーティが見つけ、成田さんが救助したという岩場です。
その時の様子は、成田さんのブログにアップされています。
ぼく自ら妙義を辿って思うのは、標高だけで難度を判断すると痛い目に会うだろうということです。妙義の地形は複雑で、山は険しく、十分な準備や体力が必要な山だと思います。
安全第一。そのために、指導を受ける心構えも必要なんだと思います。
成田さんブログ、11/20の「鎖論」はこちら

今回のスリリングな山行で、ホッとするひと時。
眼下に見える若葉が、とても柔らかいんです。
どうです! まるで、抹茶ラテに乗っかった泡のようじゃありませんか!
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石門広場まで降りて、縦走完了です!
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全武装解除!
腰につけたハーネスをはずし、大休憩。
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でも、これで終わりじゃありません。
2日間で、表・裏妙義を縦走できれば、成田さんとしては剣岳の源次郎尾根、北アルプス槍ヶ岳の北鎌尾根、ジャンダルム縦走行きの資格ありと認めますよ、とのこと。
そのゴールは、縦走した表妙義を左手に見ながら、約5Kmの中間道(ハイキング道)を1時間半かけて戻った妙義神社です。

車をデポした妙義神社についたのは、午後7時。
途中で、日が落ちました。
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そして、10時間の道のりを、全員が歩き切りました!

成田さんも、「今までで、一番、緑が綺麗だなぁ」とおっしゃってました。
最高の天気、最高の眺望、最高の仲間、登り甲斐のある山。
最高の経験になりました!

そして、2日間、先頭を歩かせて頂くことで、複雑な地形でのルートファインディングの難しさを実感しました。
成田さんから、よりよいルートの考え方を教わる等、とても勉強になりました。
ちょっと遠回りのルートを辿ることもありました。すいませんでした。
これからは、重要なガイディング技術の一つである、ルートファインディングや読図も、積極的に学んで行きたいと思います。

帰宅して見まわすと、あちこちに擦り傷がありますが、体全体に力がみなぎるようです。
足や腕の握力もそうですが、新緑や神々しい岩岩から、エネルギーをもらったような気がします。

成田さん、ご一緒した皆さん、ありがとうございます!
また、是非、ご一緒させてください!

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(鷹戻しを登り終えて、山々の眺望にホッとひといき。 あまり姿をお見せしていませんが、私です。)

【後記】
一か月半ぶりの、本格的な山行でした。
その間、休日の合間を縫い「身近なウォーキング」ということで、ほぼ毎週、高尾山に登り、また奥多摩に通いながら、数時間だけでも・・・・と歩いてきました。
ささやかな努力ですが、その効果は、今回の山行ではっきりと現れ、2日間の縦走を心身ともに楽しむことが出来ました!
小さな努力でも、続けることが大切ですね。
とはいえ、帰京した翌日は太もも前面の筋肉痛で、YETI(雪男)みたいな歩き方・・・、と家族からの指摘でした(笑)。

● COMMENT ●

お帰りなさい!

新緑の抹茶ラテいいですね~!
新緑の山、めっちゃキレイですね!

しっかりと山を歩かれたみたいで、お疲れ様でした!

今年の夏はやっぱ北アルプスでしょう!(^。^;)

ところで、ひざの具合は大丈夫ですか?

最高でした!

GFコージーさん

お久しぶりです!
いやー、本当に、「目に青葉」の世界で、最高の山行でした。
新雪の白もいいですが、若葉もいいですね~。

>今年の夏はやっぱ北アルプスでしょう!(^。^;)

そうですね~。
一応、技術と体力面での切符は頂くことが出来たのですが、家族に理解を得た上で、登りたいですね~。

ひざの心配を頂き、ありがとうございます。
正直、爆弾をかかえて心配でしたが、スポーツ専門の整形外科で教えて頂いたストレッチ等のリハビリや、歩行時のヒザの向きや角度の矯正が効いているようです。
引き続き、リハビリをしつつ、かたい体の柔軟を少しづつでも養っていきたいです。


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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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