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霧の山稜 - 阿弥陀岳北西稜にて (updated) - 2009.10.24 Sat

八ヶ岳山麓を好んで訪れるようになって、もう10年以上になるが、
「登る」ことを意識しはじめてからの日は浅い。
その切っ掛けと言えば、山口耀久氏の随筆「北八ツ彷徨」を何気なく手にしたことだと思う。それ以来、ぼくは冬はスノーシューで、無雪期はトレッキングシューズで、北八ツを歩いてきた。
一方、ぼくにとっての南八ツは、年に数回は訪れる原村から眺める「休息」の象徴だった。

どうしたことか、雪が降る前に、初めて南八ツに登ってみようと思った。
南を知ることで、雪の北八ツを歩く時にも、また子供たちと過ごすインタープリテーション活動のためにも、自分自身の視点が広がっていくように思ったからだ。

ぼくは山は好きだけど、油断はならない場所だと思う。
だから初めての南八ツ行は、地元出身で八ヶ岳を知り尽くしたN氏に同行をお願いすることにした。N氏は、プロの山岳ガイドとして、主にアルパイン・クライミングを得意として活躍中の方である。

N氏が、ぼくの初めての南八ツ行に選んでくれたのは、バリエーションルートの中では初心者向けということで、第一日目が阿弥陀岳北西稜、二日目が小同心クラックというルートだった。

10月24日
小淵沢駅でN氏と落ち合った後、しっかりした登山靴を履いて、八ヶ岳に向かった。
阿弥陀岳北西稜は、ぼくにとって十二分に歯ごたえのある山登りだった。
climing2.jpg


麓が遥か向こうに。
hokusei_3.jpg
横岳方面
hokusei_2_2.jpg
遠くの山々(北アルプス?)が見える。
高い所まで来たんだなぁ。
hokusei_1_2.jpg

登山の最中、みなさんは、何を思っているのだろう。
無心かもしれないし、
思いだしても思いだせないような何かを繰り返し考えているのかもしれない。
ぼくは、ここを登らなければ引き返せない、そう思うだけで精いっぱいだった。
climing_1.jpg

下山途中、前を歩くガイドのN氏。
明日は、右手に見える山を歩くはずだ。
gezan.jpg

行者小屋から今日登った山が見えた。阿弥陀岳。
上方の山の右側に見える、ギザギザの岩稜を登った。
amida_2.jpg

夜は、N氏と焚火を囲んで語り合い、テントで眠った。
山岳ガイドのN氏とぼくとでは、職業も肩書も違うけれど、
お互いの経験を分かち合おうとする時間は 心地よく過ぎて行った。
fire.jpg


10月25日
夜の間に小雨が降った。
山にはガスが かかっている。
デスクワークのぼくには 昨日の頑張りは突然すぎたのか。
腰が痛くて、右足の踏ん張りが効かない。
天候もすぐれないことから、小同心を登るのは諦めて、登山道で硫黄岳‐横岳‐赤岳のルートをお願いした。この定番ルートも、ぼくには、十分に満足。

とにかく視界が悪い。
硫黄岳では、なんとか30Mくらい前は見えている。
iou_2.jpg

山の上は、あちこち凍っている。
ice_2.jpg

そんな厳しい世界で生きている小鳥を初めてみた。
イワヒバリ。
横岳付近の岩と同化しているようだ。
iwa hibari

地蔵尾根を経て、美濃戸山荘まで下山。
この時は、正直、ホッとした。
final.jpg

下山した後、N氏宅で3か月の赤ちゃんを抱かせてもらった。
生きる力に満ちた元気な赤ちゃんだ。
ぼくも6歳の娘が生まれたばかりの頃は、たくさん抱っこをしていたのですけど、
首は大丈夫かな、、とおっかなびっくりでごめんなさい。

この後、N氏と一緒に、ぼくがスノーシューでお世話になっている地元新聞記者のF氏宅を訪ねた。下山したてのハイテンションなぼく達を迎えてくれたF氏の奥様Kさん。八ヶ岳のゆかいな仲間達との楽しい夕食をごちそうさまです。
八ヶ岳のネットワークに感謝!

下山した日、ぼくはこの2日間の経験を、一口では語ることが出来なかった。
時間が経つほどに鮮明に心に焼きつくような濃厚な経験だと感じていた。
ただ一つシンプルに感じたのは、もし日常で行き詰って、もう駄目だと思ったとしたら、本当にそうなのか、山に来て試してみようということだ。
再び南八ツを訪れるならば、あの高所にて、ザイル一本で僕を支えてくれたガイドさんと歩いてみたい。

【後記】updated:2010/05/23
この阿弥陀岳北西稜のガイドをお願いしたのは、
山岳ガイドの成田賢二さんです。
成田さんには、この山行を起点に、山の楽しみを教えて頂いています。

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「山のたまてばこ」について

自然の中で過ごすのは、とても気持ち良いですよね。その楽しさから得られる気づきを子ども達と分かち合いたい、その思いから、「自然科学塾 山のたまてばこ」を主催しています。「山たま」は、自然のつながりの中にある不思議を、体験学習を通じて感じ、気づき、考えようとするプロセスを支援する場です。 企業の皆様には、「サミット・コンサルティング」から、登山を通じたチームビルディングをご支援しています。

プロフィール

も~り~

Author:も~り~
公益社団法人 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド(ステージ2)。

長野県諏訪郡富士見町を拠点に、主に南・北八ヶ岳、北アルプスでガイド活動を展開中。スウェーデンのクングスレーデンを歩いて以来、ロングトレイル・トレッキングの楽しみ方を、積極的にご紹介しています。

経営コンサルタントの経験を持つガイドとして、企業の支援にも力を入れています。

自然体験活動分野では、清里KEEP協会のインタープリターズ・キャンプ修了。子供たちが自然に親しむお手伝いも大切にしています。

山で出会ったこと、身の回りの小さな自然や子供たちの様子を、つづって行きます。

スウェーデン社会研究所 会員
公認会計士
経営学修士 (MBA)

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